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ルーマニア国立オラディア交響楽団2008年秋期シーズンのファイナルコンサートという重責を、大阪コンソートの皆さん、そしてピアニストの多川響子さんの共演を得て、無事果たすことが出来ました。29日の朝に関空に着き、その足で岐阜県美濃加茂市に移動。加茂高校のブラスバンド定期演奏会のゲネプロでした。翌30日に可児市立文化創造センター大ホールにて演奏会。31日深夜に家に戻り、今日4月1日になってやっとフリーの一日となりました。

旅行の紀行文は追ってコンソートHPで紹介されるでしょうからしばらくお待ちください。留守中私たちを応援くださった皆様に感謝の気持ちを込めて、ここではオラディア国立交響楽団との出会いの3日間をご報告します。(ブログのほうも何日間にわたって、になってしまいますが・・・)

Tue, March 24

ホテルからタクシーで5分ほどでThe Philharmonic Symphony Orchestra (Filarmonica de Stat Oradea)のコンサートホールに着く。最初にオーケストラ芸術監督の部屋に案内されArtistic directorのCorneliu Cristeaにご挨拶。氏自身ヴァイオリニストとしてこの楽団に所属され、オケメンバーとして幾たびも日本を訪れているとのこと。とても暖かくお迎えくださった。彼に案内されてホールへ。さすがハイドンの弟ミカエルが音楽監督を務めたというだけあって古風な、そしてエレガントなコンサートホール。客席は800人ほどか。ここでこのオケは毎週木曜日に定期公演を行っている。私たちの公演は200年の秋・冬シーズンのファイナルコンサートとして街角にポスターがあちらこちら貼られていた。コンサートマスターにご挨拶。流暢ではないけれど英語が話せる人だったので一と安心。

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Beethoven: Piano Concertoの「皇帝」から練習開始。最初のEs-durの全音符を振り下ろした。とたんにオーケストラの信頼を得たと感じた。オーケストラが最初の主題を弾き終えたところで「若々しいハートのベートーベンを、と考えています。ご協力ください。」と申し上げて、細部を指示しながら練習を進めました。この日は一楽章を重点的に、2楽章は省き、3楽章は通すだけの練習となりました。

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M. Nakazawa: Overture for the opera Oribe-Yaki-Monyo 

中澤道子さんのオペラ「おりべ文様」序曲を基に私がオペラ全体から数箇所セレクトして、それらをあちらこちらに配置してこの演奏会のために再編成した作品。驚くなかれ、事前にオーケストラからパート譜の請求がなく、この日に手渡しということに。私以上にオケメンバーは不安に違いありません。「一つ一つ説明をしながら練習を進めますので、神経質にならないでください。最初はフルートのソロですから小節数は数えなくていいです。練習番号1になりましたら、両手をこんな風にそろえますから」と練習を始めました。彼らの戸惑いと不安が初日の練習で消えたことは大きな成果でした。
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A. Vivaldi: Gloria 
この日はオケだけの練習。私はテンポと音楽の方向性を伝えるだけ。時々バランスと装飾音符のことでとめただけで全く問題なしでした。ただ一つ通奏低音のチェロのおじさんが頑固で、やたら「こうあるべき」と譲らない。でも英語がとても上手。この謎は後日判明。あとで書きます。



こうして初日のオケ練習が終わりました。最初客席控えて下さっていたチプリアン氏も通訳の必要なしと安心したのか、いつのまにかいなくなっていました。コンマス氏が僕の英語を理解してメンバーにルーマニア語とマジャール語でメンバーに伝えてくれたことに感謝。我田引水ながら私の指揮のテクニックが共通語として通用したことを心ひそかに喜んだのでした。

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2時間余りの休憩の後、オラディア国立交響楽団合唱団との合唱練習。さすがに月に一度の割合で定期演奏会を開くというプロ合唱団だけあって、見事な声量と声質。でもでも・・・食いつきが遅い。バロック音楽をうたいなれていないと見た。「You are always behind me!」を連発。でも敵対関係ではなく友好関係を築くことが出来たのはよかった。ソプラノとメゾのソリストは若手の澄んだ声の持ち主。ただ経験不足なのでしょう。僕の前で気の毒なくらいとても緊張していた。それにしてもチェンバロの女史は英語がやたらうまかったけれど、この人も頑固だった。-続く-
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