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wed 26 March
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予定変更でこの日は午後13時からの練習。先ずは昨日出来なかったピアノ協奏曲2楽章から。冒頭の弦楽器の第一主題のレガートがまるで上質のシルクのように美しい。それに僕のカンタービレの指揮にぴったりついてきくれる。こんなにうまくいくとは・・・・まさに夢心地、至福のときでした。3楽章は多川さんの軽快なピアノが冴えて、オケをリード。最後のティンパニーとピアノの二重奏もぴったり、その後の激しく追い込むフィナーレも指揮とオケが寸分たがわずうまくいきました。
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おりべ序曲。冒頭のFlute嬢。ものすごく勉強してくれて、昨日とは全然違った。まさに日本の音に豹変していたことにびっくり。彼女、あまり英語が出来なくて不安だったけれど、どんどん彼女は僕の意図を理解してくれた。Oboeには「ここは好きな男を追って、川に入水自殺するシーンです」と説明すると、せつなさいっぱいに表現してくださった。打楽器の方に「もう少し深い音のするTom-tomを用意してください」と申しあげたら「このオケにはないので、明日友人に借りてくることにしましょう。ルーマニアのオケは豊かではないのです。」と。国立オーケストラといえども、空調完備の楽器庫もなければコンサートマスター部屋があるわけでもない。日本のプロオケがいかに恵まれた環境にあるのかと思い知らされた瞬間でした。

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Vivaldi Gloria。今日はソリスト・合唱団もそろってオケとの合同練習。このときにまで僕には宿題がありました。前日まで8番のアルトソロと合唱、9番のアルトソロをカットすると発表していたのですが、例のチェロの首席とアルトソリストから「なぜこの美しい曲をカットするのか」と問われていたのです。結局彼らの勢いに負けて(!?)全曲演奏に。この決断を聞いた二人の喜びように対して、コンソートのMちゃんには「私が体調崩して寝ている間に曲が増えていた!!」と笑いながら言われてしまいました。合唱団は日本側とオラディア側が入り乱れた立ち位置で歌ってもらいましたが、なんだか双方とも勝手が違って歌いにくそうだったので、これは翌日に立ち位置を指定することに。双方の楽譜の版が異なったため、2箇所の音の違いをオラディア側の合唱指揮者(彼については後日記載)が指摘してくださった。コンソートは見事に対応してくれたため大問題にいたらなかったのはさすが。特筆すべきはOboeが華麗な装飾を施してくれて、優美な牧童の笛になったこと。みんなの「いい音楽のために」という思いを、国境や言葉の壁を越えて共有していることを思った練習時間でした。

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夕刻は同じホールでチプリアン氏と多川響子さんとリサイタルが行われました。ここのオーケストラでは、定期演奏会の独奏者による室内楽のリサイタルをよくするとのこと。チプリアン氏(ヴァイオリン)の確かなテクニックと豊かな音楽性が、また多川響子さんの華麗かつ繊細なピアノが披露されました。
チプリアン氏の愛弟子のこうき君(小学2年生)がこの演奏会にゲスト出演。バッハのガボットを披露して、大きな拍手を浴びていました。






練習の終了後、僕は地元新聞社のインタビューを芸術監督室で受けた。予定されていなかったことなので慌てたけれど、インタビューアのきれいな英語ときれいな響きに聞き入ってしまった。
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