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ようやく気力体力とも回復しました。
お礼とご報告が遅れたことをお詫び申し上げます。
コンソート、滋賀男声合唱団のHPにすでに
素晴らしい演奏会報告を記載いただいています。
ぜひご覧ください。
団員の皆さんが3年間準備してきた合唱音楽を、
オーケストラが支え、
ソリストが華を沿え、
まさに一体となる喜びに満ちた演奏会となりました。
僕は僕なりに演奏会を省みて、
思いつくまま数回に分けていろんなことを
書き記そうと思います。
(1)緊張の初顔あわせのオーケストラとの練習の巻
演奏会2日目前のチプリアン氏が集めてくださったオーケストラとの初練習前は、極度に緊張しました。何しろプロのオーケストラと指揮者の関係は、練習開始後の数分ですべてが決まってしまうといわれているのですから。オケのメンバー同士は顔見知りでも、僕とは初めて。どんな棒を振るのか、どんな音楽を作ろうとするのか、疑心暗鬼。僕は僕で、思いどおりの音を出してくれるのか、僕の音楽語法が受け入れられるのかどうか・・・。お互いの探りあいは5分で充分。この数分をうまく乗り切れたことが演奏会成功の大きな要因でした。何よりもコンサートマスターのチプリアン氏のナイスフォローに感謝。
(2)パイプオルガンの巻
演奏会3週間前まで、通奏低音にオルガンを加えることは考えていなかったのに、急遽考えが変わった。そこであわてて旧知の荒井牧子さんに引き受けてもらいました。通奏低音というのは実に厄介なもので、オルガン用の楽譜は実在しないのです。ジャズのアドリブと同じと考えてください。オーケストレーションが薄い箇所を瞬時にして即興的に名人芸で補うというのがその役回り。音楽史的に、作曲家イコール演奏家という時代には作曲は自らの前に小型オルガンとかチェンバロを置いて指揮していたのです。この厄介な役回りながら彼女は本番には見事な演奏で私たちを支えてくださった。東京芸大での通奏低音の授業では得られなかった実践の場での経験を今後に生かして、さらに素敵なオルガニストとなられますように。
(3)パイプオルガンの巻2
さてオルガン導入を決めたものの、楽器の調達に頭を悩ませました。最近の電子オルガンの優れた性能を知っているだけに、この楽器で代用するべきか、あるいは本物志向でいくべきか・・・。結局3年間「バロックを尋ねて」のタイトルのもと、がんばってきた団員たちの努力に報いることを第一に考え、パイプオルガンに決定。荒井牧子さんの紹介を得て、東京の石井さんを紹介してもらった。彼のHPを見てびっくり。なんと僕が親しくお付き合いいただいているベルギー王立音楽院のZegar Vanderstene氏に声楽を師事、とあるではありませんか。大阪コンソートも一回目の演奏会にソリストとして競演していただいた方。この縁も不思議でした。石井さんは土曜日の東京でのお仕事を終えて、夜中の東名名神を走って、楽器を運んでくださいました。彼のオランダ製のポジティブオルガンが演奏会に格調を添えてくださいました。感謝です。
まだまだ続く......
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